SAKANAQUARIUM 2018 魚図鑑ゼミナール

最終更新:2 年前

みたもの Zepp Tokyo サカナクション

チケットを取るのが大変だった。先日のベストアルバム「魚図鑑」の特典で先行抽選からエントリーしたが、何度も何度も二人とも外れ続け、どうにかD200番台を勝ち取った。

グッズ先行販売は18時で終了予定とホームページに書いてあったが、普通に終演後まで続いていた。ときめかないと買い物しない主義なので今回のシャツのデザインを見て「うーん……」という気持ちで買わないつもりだったが、予想外に買えることがわかったため急に買いたくなってしまい、購入。もう1000円でバッグもつけますよと受付のお姉さんにそそのかされてついでにタオルも買ってしまった。かっこいいからいいか。タオルあんまり使わないんだけど。バッグはしょぼかった。

入場はぎりぎりにならざるを得なかったのでいい場所を確保とかいう以前に箱の中に収まるので精一杯。すごい。公演中何度か一応山口さんは見えるかもくらいのポジションになったのでまあよしとしよう。

自分自身あまりライブというものに魅力を感じてこなかったが、単に「スタジオで何度もリテイクを重ねて作られた完璧で究極の音源以上のバリューをライブで出す」というタイプのバンドとあまり出会ってこなかっただけのようだ(それが唯一絶対の正解ではないんだろうと思う)。サカナクションは紛れもなくライブに行く価値のあるミュージシャンだった。演出の完成度ももちろん素敵だったし、何より(あまり近くなかったのでボーカルくらいしか判別できなかったけど)演奏の技量がすごい。演奏家として一流であることがいいミュージシャンとして大事だと矢野顕子さんか誰かがYMOを誉めて言っていた気がするが、そんな感じ。アンコールで長く話したのを除くとMCは無かったし、そのMCも山口さん以外ほとんど話していなかったが、それでいいのだ。彼らは職人(アーティスト)なのだから。

ライブというものに魅力を感じてこなかったもう一つの理由に、モッシュが嫌いだということがある。一体感、とかが好きじゃない。いや、演者とひとつになるのは好きだけど、ただたまたま同じアーティストを好きなだけの他のオタクとの一体感を別に求めていないというのが正確だ。が、しかし、今回後ろのほうで自分の目の前の二人(いずれも知らない人だ)が終始直立不動で立っていて、その二人以外全員の一体感というものがすごくシュールなものに見えてしまった。一体感を求めていたわけではないのに。もちろん彼らに直立不動でライブを楽しむ自由はあると思う。それは尊重したいので、自分の後ろの人間(特定の一人二人がすごかった)がぐいぐいと露骨に自分を押してきても、それを前の二人に伝搬してしまわないように頑張って踏ん張ったまま耐えないといけないなとずっと気張っていて、疲れた。腕を上げるのもなるべく前の二人の邪魔にならないようにしないといけないと思って半分くらい自粛した。それでも彼らはうしろのやつうぜえなあと思っていたかもしれないけど(そんなことを声や態度に出されたということは断じてなかった、一応記しておくと)、まあ、仮に不愉快に思っていたのだとしても、それは、吉野家に来た客が俺はベジタリアンだぞお前ら牛丼食うなよ! と他の客にキレるようなものだから、許してほしいな……

結構歌ってる人が多かったな。山口さん以外のボーカルパートと、山口さんが裏声で歌うパートは歌ってもOKみたいな風潮なのかも。歌うこと自体は好きだけど気を遣って結局自粛しちゃうよね。

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