Jelly 2
ちゃんと普段使いできる小さなスマートフォン
上海のUnihertzが開発した小型スマートフォンシリーズ第3弾。AppleやSamsungをはじめとする世界中のスマートフォンベンダーが馬鹿みたいにスマートフォンをどんどん大きくする2022年において、ほぼ唯一とも言える、きちんと画面の端まで指の届くまともなデバイス。このサイズは物珍しいので、初対面の人に必ず突っ込まれるし、コンビニの店員さんともおしゃべりの種にできてうれしい。
自分は前作のAtomからのユーザーだけれど、正直流石に小さすぎた。その点Jelly 2は人に勧めることもできる、本当の意味で普段使いできる一台に仕上がっている。小型デバイスなのでバッテリーも小さくなってしまうけれど、画面が小さいのが効いているのか、トータルでは満足な電池持ちな上に、爆速での充電が実現されている。
当然、指紋認証も、顔認証もあるし、3.5mmイヤホンジャックもあるし、SIMカードも2枚刺せる (DSDS) し、microSDカードも使える。RAMもなんと6GBあり、性能面で不満を感じたことは全くない。おまけに、どうやら日本のユーザーからの支持が熱いようで、なんとFelica対応。技適もしっかり通しているのでえらい。
難点を挙げるとするなら、GPSの精度が低いのと、カメラの画質は本当に最低限としか言いようがない。どうもAtomと同じ部品が流用されている気がする。また、画面が小さいため、必然的にバーコードやQRコードをスマートフォンで表示して読み取らせる場面でうまくいかないことがある。そういうアプリに限って画面回転を強制的に無効化していることがしばしばあって、本当にやめてほしい。Atomとは違い防水でも防滴でもない点は注意。
ちなみにUnihertzの他の製品の例に漏れず、Kickstarterのプロジェクトとしてお披露目された。毎回プロジェクトの立ち上げ4, 5分以内にbackerの枠が全て埋まってしまうが、奇跡的にSuper Early Birdに入ることができた。
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